RAW変換時に失ったディテールを取り戻す
RAWプレシャープネスは従来の 1 段階でのシャープネスの処理より高品質な結果を得ることのできる 2 段階のシャープネス処理の初めのステップです。2 段階のシャープネス処理をする場合、RAWファイルを変換した直後に少しだけシャープネスを適用します。そして 2 段階目で出力前により強いシャープネスを適用します。1 段階のみのシャープネスを適用する場合は、出力用シャープネスを使用します。
RAWプレシャープネスは、RAW ファイルの処理やノイズ低減処理をした直後に使用し、アーティファクトやノイズの発生を抑えながら、ディテールをシャープにします。RAWファイルの画像変換やノイズ低減を行った際に失われたテクスチャを自然に取り戻すために開発されたアルゴリズムを用いてより高品質な結果を得ることが可能になります。適用量や適用部分、画質の選択も可能です。また、色の範囲やコントロールポイントでの部分適用ができます。
※ RAW プレシャープネスを使用する場合は Adobe® Camera RAW、Adobe® Photoshop® Lightroom、Apple® Aperture™、Capture NX 2、Canon® Digital Photo Pro 等の RAW現像ツールではシャープネスを適用しないようにしてください。
※RAWファイルを現像した後の画像に対してかけるシャープネスであり、RAWファイルには適用できません。
RAWプレシャープネスは以下の調整が可能です。
シャープネス適用量
画像全体に適用するシャープネスの量を調整します。スライダの値を減らすと、画像全体に対するシャープネスの適用量が減り、スライダの値を増やすと適用量が増えます。
エッジバランス
シャープネスを適用する場所をコントロールします。スライダを[エリアに適用]の方向に動かすと、オブジェクトのエッジよりもエッジ以外の階調の滑らかな部分がシャープになります。
画質
画質を選択します。
部分適用
コントロールポイント、もしくは[色の範囲[で画像に部分的にシャープネスを適用したり削除したりできます。
出力先に合わせて最適なシャープネスを適用
出力用シャープネスのために設計された最新のアルゴリズムによって、出力デバイスごとに異なるディテールの減少を基に、それぞれのデバイスに最適なシャープネスを自動で適用します。さらに、デバイスごとに見る距離や用紙の種類、プリンタ解像度の設定オプションも用意されています。
出力デバイスは以下のオプションから選択できます。
ディスプレイ
モニタやプロジェクタ等の表示用デバイスのためのシャープネスを適用します。
インクジェット
Canon、Epson、HP等のインクジェットプリンタのためのシャープネスを適用します。
連続階調
印画紙プリンタやダイサブプリンタなどの写真のラボで使用されるような連続階調プリンタのためのシャープネスを適用します。
網点
オフセットや輪転などの印刷に利用する網点処理のためのシャープネスを適用します。
ハイブリットデバイス
特殊スクリーニング技術を使用したプリンタのためのシャープネスを適用します。
ディテールやテクスチャをクリエイティブに編集
新しいシャープネス機能である[クリエイティブ]で、ディテールやテクスチャをコントロールしてクリエイティブに編集することが可能です。またコントロールポイントを使用すれば、部分的にそれぞれの項目を調整できます。
出力用シャープネスの強さ
[出力デバイスを選択]で設定した出力用のシャープネスの適用量を調整します。
ストラクチャ
画像全体のストラクチャを調整します。スライダの値を増やすと詳細なディテールが強調されます。スライダの値を減らすと詳細が見えなくなりスムーズな画像になります。
ローカルコントラスト
画像全体のローカルコントラストを調整します。このスライダの値を増やすと小さなオブジェクトのエッジが強調されます。スライダの値を減らすとエッジのコントラストが減り、拡散効果が適用されます。
フォーカス
そのエリアのフォーカスの度合いに基づいてシャープネスを適用します。スライダの値を上げるとフォーカスされているエリアよりもフォーカスされていないエリアに強めにシャープネスを適用します。
Nikの特許技術 U Point®テクノロジーで部分編集が簡単に
パワフルな部分編集ツールである U PointテクノロジーがSharpener Pro 3.0で使えるようになりました。複雑な選択範囲やレイヤーマスクの作成を必要とせずに画像内で部分的に適用するシャープネスをコントロールします。
例えば、「人物の肌にはシャープネスをかけずにソフトに仕上げたい。」という場合は、画像全体にシャープネスを適用した後、コントロールポイントを人肌に置いて適用量のスライダを0%にします。すると置いたピクセルのテクスチャや色、彩度を分析し、そのピクセルに似たような部分からシャープネスを削除することが可能になります。
この画像は全体にシャープネスをかけた後、少女の肌の部分からコントロールポイントを使用してシャープネスを排除したもの。真ん中の画像はコントロールポイントの影響範囲を白(シャープネスを適用する箇所)と黒(シャープネスを適用しない箇所)で表している。
●RAW プレシャープネスのコントロールポイント
RAW プレシャープネスのコントロールポイントは、複雑な選択範囲やレイヤーマスクを必要とせずにシャープネス効果を部分的に適用したり削除したりすることができます。
2 種類のスライダ:
サイズ(上のスライダ)は、コントロールポイントのサイズまたは範囲を調節します。
不透明度(下のスライダ)は、コントロールポイントで選択されたオブジェクトに適用するシャープネス効果の不透明度を調整します。
●出力用シャープネスのコントロールポイント
出力用シャープネスフィルタのコントロールポイントは、 [クリエイティブ] でのシャープネス項目と同じスライダが付いています。どのオブジェクトにシャープネスが適用するのか、またはシャープネスの量をどうするかを複雑な選択範囲やレイヤーマスクを必要とせずに個々に決定することができます。
5 種類のスライダ:
サイズ(上のスライダ)スライダは、コントロールポイントのサイズまたは範囲を調節します。
出力用シャープネスの強さ(2 番目のスライダ)は選択されたオブジェクトに適用する特定の出力デバイス用のシャープネスの量を調整します。
ストラクチャ(3 番目のスライダ)は選択されたオブジェクトに適用するストラクチャの量を調整します。
ローカルコントラスト(4 番目のスライダ)は選択されたオブジェクトのエッジに適用するローカルコントラストの量を調整します。
フォーカス(5 番目のスライダ)は選択されたオブジェクトに適用するシャープネス適用量を調整します。
出力用シャープネスの強さ/すべての表示の切り替えの三角形をクリックすると出力用シャープネスの強さとすべてのスライダの表示の切り替えができます。
プリントせずに結果を確認
出力用シャープネスのシャープネスソフトプルーフは、出力デバイスで作成される最終的な結果をモニタ上でプレビューすることを可能にします。これでプリントをせずに適用するシャープネスを確認し、決定することができるようになります。
シャープネスソフトプルーフを使用すると、通常の見る距離でプリントされたときに見えるように自動的に画像がリサイズされます。シャープネスソフトプルーフが有効になったら[出力用デバイスを選択]や[クリエイティブ]、[部分適用]の設定を微調整します。
スマートフィルタで効率的に
Adobe Photoshop CS3、4 で編集する場合、Sharpener Pro 3.0 をスマートフィルタとして適用することができます。スマートフィルタは、フィルタのインターフェイスを閉じた後でもフィルタの設定を調整することが可能です。PSD またはレイヤーを保持した TIFF としてファイルを保存すれば、いったんその画像と Photoshop を閉じた後でもフィルタの設定を非破壊で調整することができます。
スマートフィルタとして作業する場合、ブラシボタンは使用できません。そしてフィルタはアクティブレイヤーに適用されます(OK をクリックした後でも、設定は別のレイヤーオプションとして設定されます)。
Sharpener Pro 3.0 をスマートフィルタで利用する
Sharpener Pro 3.0 をスマートフィルタとして使用するには次のように行います:
注意:画像に回転や変形を加える場合は Sharpener Pro 3.0 をスマートフィルタとして適用する前に行ってください。Sharpener Pro 3.0 をスマートフィルタとして適用した後に回転や変形を加えると違ったフィルタ効果になってしまいます。