デジタルカメラの写真から3Dモデルを簡単生成
Strata Foto 3D CXは、デジタルカメラの写真から3Dオブジェクトを効率よく低コストで制作するためのソフトウェアです。
シンプルな背景で所定のマット上に置いたオブジェクトを、従来のカメラで様々な方向から撮影します。 オブジェクトの形とテクスチャは自動的に各写真から抽出され、高品質な3Dオブジェクトが生成されます。Strata Foto 3D CXが採用する、3DSOM方式のモデル生成およびテクスチャー技術によって、はるかに高価な機材やスキルが要求されるシステムに匹敵するリアルなオブジェクトを素早く作成することができます。
新しいマーカーシステムを搭載
Strata Foto 3D CX 2では、オプションで専用のマットシートを使用せずに3Dモデルを生成していくことができます。
新たに搭載されたマーカーシステムを使用することによって、大きな対象物、重量のある対象物、柔らかい対象物など、これまでは写真イメージから3Dモデルを生成するのが難しかったものを対象として3Dモデルを生成することが可能となります。
Adobe製品との連携
Strata Foto 3D CX 2は、Adobe Photoshop Extendedのフィルタメニューから連携してStrata Foto 3D CX 2を利用できるプラグイン機能が実装されています。
Photoshopでデジタル写真のマスキング処理を行い、プラグイン機能でStrata Foto 3D CX 2へ転送して3Dモデルを作成した後、再びPhotoshopへ完成したモデルを転送するといった連携が可能です。
Strata Foto 3D CXの基本的な新規モデル作成ワークフローには、以下の手順が含まれます:
1.写真撮影
- 専用のキャリブレーションマットを印刷しステージに配置します。
- マットの上に配置した台にオブジェクトを配置します。
- 単色で均一にライティングされた背景を用意します。
- 三脚に設置したデジタルカメラでオブジェクトを撮影します。オブジェクトとマットを回転させて、様々な角度から約20枚の写真を撮影します。
- 撮影したデータをコンピュータのフォルダに取り込みます。
- 新規Strata Foto 3D CX プロジェクトにイメージデータを読み込みます。
2.マーカー配置(オプション)
- 専用のキャリブレーションマットを使用しない場合、イメージ上にマーカーを配置します。
- オーバーラップ機能を使って対になるイメージを選択し、両方のイメージにある同じポイントにマーカーを配置していきます。
- 各マーカーは、各イメージごとに相対的な位置とカメラの方位を決定するために使用されます。
3.マスク作成
- 各イメージデータ上でオブジェクトと背景の境界を明確にするためにマスク情報を作成します。自動的にマスクを作成するウィザードやツールを使用します。
4.モデル作成
- 複数のイメージデータを合成して、数分で3Dモデルが自動的に作成されます。
- デシメーションと呼ばれる処理により、モデルを単純化し、データ量を削減します。
- 適切なシルエットが得られるまで、ツールを使ってエッジを整えたり丸めたりするなどの調整を行います。
5.テクスチャー適用
- 写真撮影時に得られたテクスチャーがモデルにUVマップ形式で適用されます。
- テクスチャー調整のためのツールを使って、テクスチャーの境目を消したり、イメージを編集したりします。
6.表示
- 最終的なモデルは、VRML対応のブラウザで表示して、回転や縮小拡大表示することができます。
- 必要に応じて、Strata Design 3D CXなどの3D編集・レンダリングソフトウェアに読み込んで、モデルデータをさらにリファインします。
- 最後にモデルをPhotoshop Extendedへ転送し、Strata Live 3D[in](別売りのPhotoshop Extended用プラグイン)を使って、リアルタイム3Dコンテンツ(3D PDFや3D Webページ)で3Dモデルを利用することができます。
(Acrobat Readerでプラグインを使用せずに3Dモデルを表示可能。)