STEP01
モデリング編/おおまかなモデルをつくる



さて、まずモデリングします。
ここではおおまかな壁、柱、床、天井をつくります。

ここではSTRATA 3D CXのみで作成していますが、CADソフトをおもちでしたらぜひそっちである程度作ったほうが楽です。やはり寸法で作成するのはCADソフトのほうが手っ取り早いですし、頂点や交点のスナップ機能も豊富です。

MACをご利用の人には残念ながらフリーのCADソフトはありませんが、WINDOWSをご利用でしたら、いくつかまともなCADソフトがダウンロードして利用できるはずです。3Dができなくても、平面をおおまかにCADで描いて、DXF 形式などで取り込めば、そのまま利用できますし、アドビイラストレーター等で描いた線画も下絵として取りこめます。





■01

ここではSTRATA 3D CXの機能だけで描いていきます。
グリッドスナップの機能を使うと便利です。初期設定のグリッドはちっちゃ〜いのでグリッドツールで延ばして使いましょう。グリッドのピッチもmmのままではあんまりですので100mmピッチなどにすると使いやすいかと思います。すべてグリッド上には来ないでしょうから、ある程度つくって、邪魔なら非表示にしておきましょう。グリッドスナップ機能をONにすると便利かもしれません。おおまかな平面をつくるのにグリッドを100mmピッチでスナップできるようにすれば100mm単位の図面がかけます。壁の厚みに合わせたグリッドを任意の単位を使ってつくり、たとえば100mmピッチのグリッドをつくってスナップさせればある程度正確な図面がかけるでしょう。細かいところは数値で入力すればいいですし、方眼紙に描くような方法ですから図面を書き慣れていない方は扱いやすいかもしれません。グリッドの設定の仕方はマニュアル49ページ下のグリッド吸着の項目から51ページまでをよく読んで設定してください。ある程度寸法を気にする部分がすんだら単位はmmにもどしておきましょう。テクスチャーや照明の設定をするのに独自単位だと間違いやすいですから。




■02

今回は1LDKのマンションです。
天井はちょっと高めに2800mmの設定です。柱とまっすぐな壁はプリミティブの立方体を利用して作ります。まず柱を900角で高さ2800で作ります。ワンクリックで立方体をおいてからオブジェクトプロパティパレットで数値を入れ直して作ります。この辺がCADと違って面倒です。柱一本できたら、指定形式で複製を使い、右(+X)に6000mmピッチで2本、手前(+Z)に6000mmピッチで1セット複製して6本の柱を作ります。








■03

柱の間に壁を作ります。
同じやり方で厚み175mm、高さ2800mm、長さ5100mmの壁を作ります。これを上の2本の柱の間に置き、柱2本をグループ化し、壁と両方を選択してオブジェクト整列を選び水平&奥行きを中心に合わせます。










■04

これを指定形式で複製で、右図のように4ヶ所複製します。













■05

さらに、ブーリアン演算機能を使って、右下の壁に窓の穴をあけましょう。

穴を開けたい位置にもう一個直方体をおき、エクステンションパレットのツールタブからブーリアン差を選び、穴になる図形をプレス、穴を開ける図形へドラッグして両方が赤くハイライトされたらプレスを放せばすぐに実行されます。先の図形をプレスした段階でこの図形は赤くハイライトされますのでうまいことエッジとかを掴んでください。図のように削れれば完成です。このような単純図形であれば問題なく削れますし、いつでも解除して位置や大きさを変更できますので便利です。

基本的にまっすぐな壁はこの繰り返しですべて作っていいと思います。正確な寸法で作れますし、ブーリアンなど使うにはなるべくプリミティブのオブジェクト同士のほうがうまくいくようです。




■06

もうひとつのアプローチは、ベジェ面ツールで壁の形を描き、押し出しで立体にする方法です。

画面中のキッチンの腰壁や風呂、トイレの壁をこの方法で描いています。データ量も増えるので、斜めやRの壁でなければ立方体プリミティブを変形するほうが簡単ですが〜。











■07

まず、ベジェ面ツールで上面から見た状態で壁の形を描きます。

この図は作ったあとでオブジェクト編集モードで各頂点を表示した状態です。直角の場合は頂点でクリックしていけばよく、開始点に重ねてクリックすると書き終わりますが、開いた形状ならば(そんな壁はないですが)終点でダブルクリックです。描けたら若干拡大して、各頂点の位置をきれいにそろえましょう。モデリングメニューからオブジェクト編集を選んでちゃんとポイントがそろうように合わせます。こんなときにグリッド吸着をつかったほうがきれいにかけます。今回使っていませんが、いい加減な性格なので、、。







■08

あまり細かいことにきにしなくても大丈夫だと思いますが、すき間には気をつけて。すき間があくよりは壁にめり込んでいるほうがいいです。
オブジェクト編集終了を選んで編集モードから抜けます。

押し出しツールを選んで描いた形状をクリックするか立ち上げる方向にドラッグすれば高さがつきます。適当に立ち上げてやはりオブジェクトプロパティパレットのZ に2800と打ち込んでぴったり作ります。







ところで、オブジェクトプロパティパレットでサイズを変更していると、上下で位置がずれてくることがあります。基本的に上面から見てモデリングすればZは0から上に形状が作られるのですが、パレットで寸法を変えると上下にのびて縦位置があわなくなったりしますが、あとで床面をベジェ面ツールで作り、(これは Z=0にできるはずなのでほかの図形をまとめて上の方に一度移動してからすべてを選択してオブジェクト整列で下に合わせておきましょう。床から浮いている壁など作りたければ、その状態からトランスフォームタブの移動ボタンで移動します。完成した図形は予期せずにドラッグで移動してしまってわからなくならないようにロックしておくほうがいいかもしれません。好き好きで、、。

トイレや風呂のドアは立方体オブジェクトをベースに引き手の部分をブーリアンで切り欠き、引き手を作っています。なぜかレンダリングするとおかしな結果になるのでブーリアン実行後、ジオメトリー変換でポリゴンメッシュに変換しました。こうしておくともう編集はききませんが、ちゃんとレンダリングされます。数枚使うのでシェイプに登録しておきましょう。



■09

床はベジェ面ツールで上から見た状態でつくりますが、素材ごとに別の部品にしておきます。

ここでは右図のように2つのベジェ面で作りました。これも壁との間にすき間があかないように若干壁にくいこませるように作ったほうがいいでしょう。











天井は今回手抜きで立方体オブジェクトです。
間接照明をつくりた〜いとかそういうことは後にオプションで取り扱います。











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