STEP12
オプション



オプション/すりガラスの作り方

すりガラスというか、タペストリーガラスのつもりです。サンドブラスト加工されたガラス、つまり表面がざらざらになったガラスのことです。 すりガラスというには少々目が粗いです。途中から、玄関入ってすぐ左の部屋のドアがタぺガラスになっているのは御気づきでしょうが、これのことですね。




■01

まず、モデルは前回までのものです。 玄関のカメラでレンダリングした右図を見てください。ガラスの向こうはすこしぼけて見えます。ガラスからの距離によって、近くははっきりと、離れるにしたがってぼけていくのがポイントです。











■02

もうすこし分かりやすく、ドアのみのウインドウで手すりを何本か複製し、距離を変えてみるとこうなります(右図)。

距離との関係がわかりやすいかと思います。完成画像にPhotoshop等でガウスぼかしをかけるというのも簡単な手法ですが、ぼけ具合が均一になるので、距離との関係まで表現するのはけっこう大変です。

難しく書いていますが、やり方は単純、簡単です。ガラスのテクスチャーにノイズ風のバンプを追加するだけです。単純なだけに、モデルとレンダリングサイズの関係でうまくいったりいかなかったりしますが、基本的にはモデルごとにバンプの強弱やマッピングサイズを変更することは必要ですし、見える角度によっては、屈折の効果を利用しているので屈折率も変更する必要があるでしょう。

また、屈折を利用する関係上、ソリッドオブジェクトでないとうまく効果がでません。板オブジェクトでは、非常に弱くなりますので、立方体オブジェクトや、その他のオブジェクトもソリッドにしてください。また、この方法はガラス正面からではほとんど効果がでません。



■03

この場合のように、面に平行している棒状のオブジェクトをまっすぐに見た場合などはかかりが薄いようです。(右図)

これは背景に画面のスナップショットを適用しています。背景はきれいにぼけますが、手すりのほうはあんまりぼけていませんね。この状態ではカメラ視線をガラスに垂直にしています










■04

が、ちょっと回り込んでみると右図のようにきれいにぼけます。

このように、若干制限はありますがPhotoshop合成ではできないこともあります。












■05

タぺガラスは普通、片面がざらざらになっています。つまり、半分は通常のガラスのように透明で、写り込みもあるのです。いろいろとテクスチャーを重ねばりしたりしてみましたが、一番簡単な処理方法はこれです

右側の図はガラスの小口を拡大しています。つまり直方体を2枚並べてしまいます。片方にガラス、片方にタぺガラスを適用し、レンダリングしたのが左側の結果です。透過した部分はぼかしが入り、かつ写り込みも表現できます。また、この方法だと、ガラス小口もきれいに表現できます。







■06

で、タぺガラスのテクスチャー設定はこうなっています。

設定は私も物件によってさまざまです。今回はこうだった、ということでごらんください。 周囲の環境によって、モデルの構成によって、いろいろ変える必要があります。特にバンプの数値、色、(今回はシアン3%イエロー1%です)反射率、あたりは必ず変えないと、ぜんぜん普通のガラスのようになったりします。









■07

透明度100%なのでこのままだと影はうす〜いブルーのクリアな影です。

それらしい影を望むなら、バンプに使ったノイズ画像をコースティクスにも適用するといいかと思います。











モデルをDLしている方は、すでにタぺガラスのテクスチャーは含まれています。参考にしてください。

STEP11でも書きましたが、透過する素材には、光のことも考慮する必要があります。とくに入り口ドアや窓などに使用する場合、向こう側の環境を考えて光が入ってくるのか、こないのかも考えて照明を設置して下さい。





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