Suitcase Fusion 22.0 Hep

ドキュメントトラッキング

Suitcase Fusionにドキュメントを追加すると、各ドキュメントで使用されているフォントが追跡されます。

この機能を使用する利点は次のとおりです。

注意:以前のバージョンのSuitcase Fusion ヘルプガイドでは、ドキュメントトラッキングを使用するには、フォントのオートアクティベーションを有効にする必要があると誤って記述されていました。これは厳密には正しくありません。

ドキュメントをコレクションパネルのドキュメントトラッキングにドラッグすることで、サポートされている任意のドキュメントタイプを手動でトラッキングできます。(Affinityアプリケーション用のプラグインは存在しないため、これがAffinityドキュメントをトラッキングする唯一の方法です。)

フォントのオートアクティベーションを有効にすると、オートトラッキングを有効にすることもできます。これらのオプションを有効にすると、サポートされているドキュメントは、保存時に自動的にトラッキングされます。

トラッキングの開始

ドキュメントのトラッキングを開始するには、ドキュメントをコレクションパネルのドキュメントトラッキングにドラッグします。
一度に複数のドキュメントをドラッグできます。また、サポートされているドキュメントが含まれているフォルダをドラッグすることもできます。
ドキュメントとフォントを含むフォルダを任意のライブラリまたはセットにドラッグすることもできます。フォントがターゲットに追加され、ドキュメントが適切なトラッキングセクションに追加されます。

重要:Suitcase Fusionは、ドキュメントやその内容に関する情報を外部に送信しません。生成されたすべてのトラッキング(追跡)情報はコンピュータに保存されます。

トラッキング可能なドキュメント

Suitcase Fusionは、Sketchだけでなく、AdobeおよびAffinityアプリケーションからのドキュメントとテンプレートをトラッキングできます。次のドキュメントタイプがサポートされています。

トラッキングからのドキュメントの削除

ドキュメントのトラッキングを停止するには、リスト内でドキュメントを選択し、またはDELETE(Mac)またはDEL(Windows)を押すか、削除 > 編集を選択します。

注:ドキュメントを開いて再保存すると、ドキュメントが再びトラッキングリストに表示されます。

ドキュメントの詳細

トラッキングされたドキュメントを含むアプリケーションは、コレクションパネルのドキュメントトラッキングに一覧表示されます。トラッキングされたドキュメントの数は、各アプリケーション名の右側に表示されます。

アプリケーション毎にトラッキングされたドキュメントを表示するには、コレクションパネルのドキュメントトラッキングで各アプリケーション名をクリックします。(Adobe In DesignドキュメントとInCopyドキュメントは同じグループにあります。)

メインウィンドウには、ドキュメントがサムネイルまたはリストとして表示されます。サムネイル表示とリスト表示を切り替えるには、下部にある表示ボタンを使用します。

ドキュメントは、名前タイプ、または変更日で昇順または降順に並べ替えることができます。ツールバーの下にあるドキュメントのリスト上部のコントロールを使用します。

ドキュメントの情報パネルを参照するには、情報アイコンをクリックします。

このパネルは、フォントの使用状況タブとドキュメント情報タブで構成されています。

フォントの使用状況タブには、ドキュメントで使用されているフォントが一覧表示されます。各フォントの一覧には以下の情報が含まれています。

ドキュメント情報タブには、ドキュメントのサムネイル(アプリケーションによって保存されている場合)と、以下の追加情報が表示されます。

ヒント:デフォルトでは、InDesignはサムネイル(デフォルトのプレビューサイズ:256×256ピクセル)を保存します。これは、InDesignの環境設定 > ファイル処理パネルで変更できます。
オプションには、プレビューに保存するページ数と、プレビューイメージのサイズも指定できます。
これらのオプションでは、プレビューサイズを特大のプレビュー(1024×1024ピクセル)に設定し、最初のページ(または最初の2ページ)で保存することをお勧めします。
これらの設定を適用するには、ドキュメントを開いて再保存する必要があります。

オートトラッキング

ドキュメントを手動で追加する代わりに、オートアクティベーションプラグインをインストールして有効にしたアプリケーションで作成されたドキュメントでは自動的にトラッキングを行うことができます。
オートトラッキングを有効にするには、環境設定ダイアログを開き、プラグインタブをクリックして、ドキュメントトラッキングを有効化を有効にします。
オートトラッキングは、オートアクティベーションプラグインをインストールして有効にしたアプリケーションでのみ機能します(プラグイン環境設定を参照)。Adobeアプリケーションの場合は、オートアクティベーションも有効にする必要があります(プラグインの表示およびプラグインの設定を参照)。
オートアクティベーションプラグインは、Adobe After Effects、Illustrator、InCopy、InDesign、Photoshop、およびSketchで使用できます。
初めてドキュメントを保存すると、Suitcase Fusionはドキュメントのトラッキングを開始します。ドキュメントに変更を加えると、Suitcase Fusionはトラッキングデータを自動的に更新します。
既存の(トラッキングされていない)ドキュメントにオートトラッキングを追加するには、上記のすべての設定が正しいことを確認し、問題のドキュメントを開いて小さな変更を加え、ドキュメントを保存し、変更を元に戻してから、ドキュメントを再度保存します。

オートトラッキングの停止

オートトラッキングを停止するには、環境設定ダイアログを開き、プラグインタブをクリックして、ドキュメントトラッキングを有効化をオフにします。
すでにトラッキングされているドキュメントは引き続きトラッキングされますが、新しいドキュメントは追加されません。
オートトラッキングを無効にしてから再度有効にすると、Suitcase Fusionはトラッキングデータがすでに存在することを警告します。

どちらのオプションも既存のドキュメントには影響を及ぼしません。

その他のトラッキングオプション

ドキュメントを開く

Suitcase Fusion内からトラッキングドキュメントを開くことができます。ドキュメントをダブルクリックするか、ドキュメントを選択して、ファイル > ドキュメントを開くを選択します。または、ドキュメントを右クリックして、ショートカットメニューからドキュメント開くを選択します。
この方法でドキュメントを開くと、Suitcase Fusionはドキュメントに必要なフォントをすぐに有効化します。アプリケーションがフォントを有効化するのを待つ必要はありません。

注意:ドキュメントを作成したアプリケーションがインストールされていないと、OSはそのドキュメントを別のアプリケーションで開く可能性があります。これが望ましくない動作である場合は、ドキュメントを保存せずにすぐにアプリケーションを終了してください。

トラッキングドキュメントのアップデート

Suitcase Fusionが起動していない間にトラッキングドキュメントに変更を加えた場合は、次にSuitcaseFusionを使用する際にドキュメントの情報をアップデートできます。
ドキュメントを右クリックして、ショートカットメニューからアップデートを選択してください。

ドキュメントタグ

Suitcase Fusionがドキュメントをトラッキングすると、ドキュメントのキーワードとその他のメタデータがドキュメントタグとして自動的に保存されます。タグはドキュメント情報タブに表示されます。また、QuickFindを使用して指定したタグのあるドキュメントを検索できます。
ドキュメントタグはSuitcase Fusionでは編集できませんが、ドキュメント自体に変更があれば自動的に更新されます。

ドキュメントの収集

Suitcase Fusionでは、ドキュメントとその素材(フォント、リンク画像、リンクドキュメント)を1つのフォルダーにコピーできます。これによって、他の人にドキュメントを渡したり、印刷用に送信する際に必要なファイルを収集するのが簡単になります。

ドキュメントとそのリソースを収集するには、ドキュメントを右クリックして、出力用に収集を選択します。収集したファイルを保存する場所を選択し、収集をクリックしてください。
ドキュメントとそれに関連するフォント、リンクドキュメントとリンク画像がドキュメントと同じ名前のフォルダ内にコピーされます。
見つからないアイテムに関するメッセージが表示されても、ドキュメントとその素材の収集を続行できます。その場合、Suitcase Fusionは、見つからないアイテムのリストをテキストファイルとして作成します。

ドキュメントの移動

ディスク上のドキュメントを移動(またはアプリケーションを使わずにファイルの名前を変更する)と、Suitcase Fusionはそのファイルをトラッキングできなくなります。
このような場合、古いドキュメントをSuitcase Fusionから削除し、移動または名前の変更されたドキュメントを再び追加してください。

QuickFindおよびトラッキングドキュメント

トラッキングドキュメントを確認する際、QuickFindを使用してドキュメントを探すこともできます。QuickFindフィールドにテキストを入力すると、そのテキストがドキュメントのパス、使用中のフォント名、または自動抽出されたタグに含まれるドキュメントが表示されます。

例えば、QuickFindフィールドに「ari」と入力すると、「Darian」というフォルダに格納されているドキュメント、「Arial」フォントを使用しているドキュメント、そして「marigold」というキーワードを含むドキュメントが表示されます。

ヒント: 

  • QuickFindは、選択中のファイルタイプの範囲内しか検索しませんが、複数のファイルタイプのトラッキングドキュメントを選択して検索することもできます。
  • QuickFindの検索条件を絞り込んで、ドキュメントの情報の1種類のみを検索するには、QuickFindフィールドの左端にある虫眼鏡マークをクリックして情報の種類を選択してください。

フォントのコピー

保護されていないフォントをドキュメントからライブラリまたはセットにコピーできます。ドキュメントを選択し、情報アイコンをクリックし、フォントの使用状況をクリックして、1つまたは複数のフォントをライブラリまたはセットにドラッグします。

ドキュメントの検索

ドキュメントをディスク上で検索するには、ドキュメントを選択し、ファイル > Finderで表示(Mac)またはファイル > エクスプローラーで表示](Windows)を選択します。ドキュメントを右クリックして、ショートカットメニューからFinderで表示またはエクスプローラで表示を選択することもできます。

オートアクティベーションプラグインに関する注意

アプリケーションにオートアクティベーションプラグインをインストールして有効にしていない限り、コレクションパネルのドキュメントトラッキングから、または他の場所からドキュメントを開くと、Suitcase Fusionの識別方法であるFont Senseを利用して、使用している正確なフォントを一意に識別できません。
これは通常問題にはなりませんが、アプリケーションで利用可能な情報によって区別できない類似のフォントがある場合は、すべての状況で正確なフォントを開くことができない可能性があります。
可能な限り、オートアクティベーションプラグインを使用して、最初に使用された正確なフォントが毎回有効かされることを保証します。