Suitcase Fusion 9 Hep

オートアクティベーションプラグイン

ドキュメントに使用されているフォントを自動的に、かつ正確に有効化するための機能として、Suitcase Fusionには、Extensis Font Senseテクノロジーによるプラグインソフトウェアモジュールが含まれています。

新しいバージョンの、Adobe After Effects、InCopy、InDesign、Illustrator、およびPhotoshopでプラグインを使用できます。

このプラグインは、ドキュメントと一緒にFont Senseメタデータ(使用されているフォントを特定する情報)を保存します。そして、ドキュメントを再度開く時に、そのメタデータを使用して必要なフォントを自動的に有効化します。

プラグインのインストール

Suitcase Fusion 9は、初回起動時にコンピューターにインストールされている対応アプリケーションを検索して、次のようなステップに進みます:

プラグインの有効化または無効化は、環境設定で可能です。プラグイン環境設定をご確認ください。

新しいアプリケーションをインストールしても、すぐにはプラグインを環境設定からインストールできません。一度Suitcase Fusionを再起動して、アプリケーションを検出するようにしてください。

また、プラグインのインストール後はアプリケーションを再起動してください。

プラグインのアップデート

バグフィックスや新機能の追加、各アプリケーションのアップデート対応など、必要に応じてExtensisはオートアクティベーションプラグインをアップデートします。

プラグインのアップデートは、Suitcase Fusionのアップデートの一部として提供されます。アップデートの自動確認を無効化している場合は、定期的に手動でアップデートを確認してください。アプリケーションオプションをご確認ください。

Suitcase Fusionを起動すると、プラグインの新しいバージョンがあるか毎回確認されて、アップデートが提供されます。

アップデートをスキップしても、環境設定から手動でプラグインをアップデートできます。プラグイン環境設定をご確認ください。

プラグインのアップデート時には、各アプリケーションを一度終了して再起動するようにしてください。

プラグインの表示

Extensisオートアクティベーションプラグインを表示して使用する方法は、アプリケーションによって異なります。

ADOBE AFTER EFFECTSとPHOTOSHOPの場合

After EffectsとPhotoshopの場合、Extensisプラグインのオートアクティベーション機能はダイアログから設定します。

プラグインの機能を実行するには、このダイアログを表示して、機能を実行して、OKボタンをクリックしてください。

ADOBE ILLUSTRATOR、INCOPY、およびINDESIGNの場合

Illustrator、InCopy、およびInDesignの場合、オートアクティベーション機能はサブメニューとして提供されます。書式 > Suitcase Fusion >(使用したいオートアクティベーション機能)を選択します。

プラグインの環境設定

各アプリケーションでプラグインの環境設定を変更して、オートアクティベーションを有効にするかどうかと、その動作を管理できます。環境設定の項目は以下の通りです:

設定 アプリケーション デフォルト 詳細
Suitcase Fusion オートアクティベーションを有効にする すべて オン

この設定によって、プラグインとType Coreの接続を許可して、ドキュメントを開く時にフォントを有効化します。

この設定がオフの場合は、手動で有効化されているフォント(Extensisフォントパネルから有効化されたフォントも含む)のみが使用されます。

Font Sense サポートを有効にする After Effects以外全て オン

この設定によって、プラグインはFont Sense情報をドキュメントに保存します。

この設定がオフの場合は、プラグインはフォント名のみで有効化するフォントを判断します。そのため、異なるフォントが有効化される可能性があります。

オリジナルが見つからない場合に最も似たフォントを選択 After Effects以外全て オン

この設定によって、本来必要なフォントが見つからない場合、プラグインは独自の方式で有効化するフォントを判断します。

この設定がオフの場合は、消失フォントの挙動は各アプリケーションに従います。

埋め込まれたオブジェクトのフォントを有効にする InCopy、InDesign オン

この設定によって、プラグインはドキュメントに埋め込まれたオブジェクト内のフォントも有効化しようとします。

ラスタライズされていないフォントを含むIllustrator EPSかPhotoshop PSDの含まれるオブジェクトが埋め込まれている場合、プラグインはそのオブジェクトに保存されているFont Senseメタデータを検索して使用します。または、埋め込みオブジェクトに必要なフォントを名前で特定します。

フォントファミリー全体を有効にする すべて オフ

この設定によって、プラグインは必要なフォントの含まれるファミリー全体を有効化します。

開いているフォントを閉じる:
アプリケーションを終了したとき

すべて オン

この設定によって、プラグインは一時的に有効化したフォントをアプリケーションの終了時に無効化します。

開いているフォントを閉じる:
ドキュメントを閉じたとき

Photoshop以外全て オフ

この設定によって、プラグインは一時的に有効化したフォントをドキュメントを閉じたときに無効化します。

プラグインの使用

Font Senseメタデータを含むドキュメントを開くと、オートアクティベーションプラグインはメタデータを参照して必要なフォントを正確に判断して(選択したライブラリのフォントを)自動的に有効化します。以下のようなフォントが対象です:

プラグインとライブラリ

オートアクティベーションプラグインは、全てのライブラリからフォントを有効化する(デフォルト)するように設定したり、1つのライブラリからフォントを有効化するように設定できます。

特定のライブラリに含まれるフォントのみを使用してドキュメントを作成する必要がある場合(例えば、クライアントごとに使用できるフォントを別々のライブラリに保存しているような場合)は、そのライブラリだけを使用できます。

ドキュメントを開いたときに、プラグインは選択したライブラリからそのドキュメントに必要なフォントを有効化します。

消失フォントの警告が表示される場合は、別のライブラリが誤って選択されている可能性があります。その場合は、ライブラリを切り替えてドキュメントのフォントを再確認してください。

ライブラリはいつでも変更できます。ドキュメントが開かれてフォントが有効化されていても問題ありません。

ライブラリ設定を変更するには:

ドキュメントに使用されているフォントの確認

ドキュメントに使用されているフォントが全て有効化されているか確認するのに、文書内フォントの確認機能を使用できます。例えば、InDesignのスニペットをページ上にドラッグすると、それらのアイテムに使用されているフォントは有効化されていない可能性があります。また、過去に使用していないスタイルシートをテキストに適用した場合なども同様です。

文書内のフォントを確認するには:

開いているドキュメントのセットの作成

Suitcase Fusionのオートアクティベーションプラグインは、ドキュメントセットを作成という機能をアプリケーションに追加します。この機能によって、現在開いているドキュメントやレイアウトの印刷用ページのテキストに適用されているフォントを全て含むセットを作成できます。

例えば、InDesignで様々なフォントを使用して、20ページの新聞を作成したとします。将来的に同じフォントを使用して新しい号を作成する場合は、Suitcase Fusionにセットを作成して必要なフォントを追加しておくと便利ですが、それを手作業で行うのは面倒です。その代わりに、オートアクティベーションプラグインは自動的に必要なフォントを検出してセットを作成します。そのセットは、その時選択されているライブラリ内の使用可能なフォントから作成されます。

ドキュメントセットを作成するには:

  1. ドキュメントを開いて、全てのフォントが使用可能になっていることを確認します。
  2. ライブラリを選択するには:
    • After Effectsでは、ウィンドウ > Extensisを選択して、ライブラリを選択してくださいメニューからライブラリを選択します。
    • Adobe Illustrator、InDesign、およびInCopyでは、書式 > Suitcase Fusion > ライブラリを選択してくださいを選択して、ライブラリを選択します。
    • Adobe Photoshopでは、ファイル > 自動処理 > Extensisを選択して、ライブラリを選択してくださいメニューからライブラリを選択します。
  3. セットを作成するには:
    • After Effectsでは、ウィンドウ > Extensisを選択して、ドキュメントセットを作成をクリックします。
    • Adobe Illustrator、InDesign、およびInCopyでは、書式 > Suitcase Fusion > ドキュメントセットを作成を選択します。
    • Adobe Photoshopでは、ファイル > 自動処理 > Extensisを選択して、ドキュメントセットを作成をクリックします。
  4. セット名を入力してOKボタンをクリックします。

ドキュメントに使用されているフォントが変更された場合は、セットを再作成するか、新しいフォントを手作業でセットに追加する必要があります。

アプリケーションからのフォントの収集

完成したドキュメントを入稿する場合などに当たって、ドキュメントに使用されているフォントを収集して利用できます。

出力用フォントを収集機能によって、現在開いているドキュメントやレイアウトの印刷用ページのテキストに適用されているフォントを全てコピーできます。

  1. ドキュメントを開くかレイアウトを選択して、全てのフォントが使用可能になっていることを確認します。
プラグインは消失フォントは収集できません。
  2. フォントを収集するには:
    • After Effectsでは、ウィンドウ > Extensisを選択して、出力用フォントを収集をクリックします。
    • Adobe Illustrator、InDesign、およびInCopyでは、書式 > Suitcase Fusion > 出力用フォントを収集を選択します。
    • Adobe Photoshopでは、ファイル > 自動処理 > Extensisを選択して、出力用フォントを収集をクリックします。
  3. 収集したフォントを保存する場所を選択して、フォルダ名を入力してから保存ボタンをクリックします。

Suitcase Fusionは新規フォルダにフォントをコピーします。

Suitcase Fusionからのドキュメントフォントの収集

Suitcase Fusionのドキュメントトラッキング機能を使用している場合、ドキュメントを開くことなく、Suitcase Fusion内から直接トラッキングされたドキュメントで使用されているフォントを収集できます。

ドキュメントで使用されているフォントを収集するには、ドキュメントを右クリックしてから、ショートカットメニューから出力のフォントを収集を選択します。

詳細はドキュメントトラッキングをご確認ください。