新機能
イントロダクション
PitStop Pro/PitStop Server 26.07の新機能へようこそ。
このページでは、PitStop ProおよびPitStop Server 26.07の最新バージョンについて、主な機能強化や新機能を中心にご紹介します。
PitStop Pro
- Acrobat Protected Mode(保護モード)に対応
- Quick Runのショートカットを永続的に保存
- 最近使用したファイルを最終利用日時に基づいて表示
- 大判印刷向けの塗り足しを追加する新しいデフォルトアクションリストを追加
PitStop Server
- 入力ファイルとしてTIFFファイルに対応
不具合修正
なお、25.11リリース時にご案内したとおり、PitStop 26.03よりWindows 10の公式サポートは終了しています。
PitStopに関する詳しい情報やトレーニングを受けるための方法は、以下のとおり多数ご用意しています。(英語のみ)
日本語でのサポートについてはソフトウェア・トゥーにお問い合わせください。
PitStopマンスリートレーニングワークショップへの参加登録はこちら:https://www.enfocus.com/en/events/monthly-pitstop-pro-workshops
LinkedIn公式PitStopユーザーグループへの参加はこちら:
https://www.linkedin.com/groups/6801080/
Enfocus eLearningプラットフォームでのPitStopセッションはこちら:
https://www.enfocus.com/en/learn(フルアクセスにはサブスクリプション、または有効な年間サポート契約が必要です。)
新機能が皆様のお役に立ち、PitStopが今後も日々のPDF制作ワークフローにおける重要なツールであり続けることを願っています。
新機能
PitStop ProがAdobe Acrobat 保護モードに対応
保護モードについて
Adobe Acrobatの保護モードは、悪意のある可能性があるPDFファイルからコンピューターを保護するために設計されたセキュリティ機能です。PDFを開くと、ファイルはサンドボックス化された環境で実行され、システムファイル、Windowsレジストリ、他のアプリケーション、非公開の場所に保存されたユーザーデータなど、重要なリソースへのアクセスが制限されます。
PDFにはJavaScript、埋め込みファイル、インタラクティブコンテンツを含めることができ、これらが攻撃者に悪用される可能性があります。保護モードは、不正な操作をブロックすることでこのようなリスクを軽減し、たとえ脆弱性が悪用された場合でも、PDF内のマルウェアやエクスプロイトによる被害を防ぎます。
PitStop Pro 26.03およびそれ以前のバージョンは、保護モードが有効になっている環境では動作しません。そのため、PitStop Proを使用するには、Adobe Acrobatの環境設定で保護モードを無効にする必要がありました。しかし、保護モードを無効にすると、本来この機能によって防止されるセキュリティリスクを受け入れることになります。
Adobeは保護モードを有効にすることを強く推奨しており、近い将来、この設定がデフォルトで必須となる可能性があります。また、一部の業界では、このような高度なセキュリティ環境での運用が求められています。
こうした背景から、PitStop 26.07以降では、Adobe Acrobatの保護モードが有効な環境でも動作するようになりました。
なお、将来的に保護モードがAdobe Acrobatの必須要件となった場合、この機能に対応できるのはPitStop Pro 26.07以降のバージョンのみとなります。
保護モードを有効にする場合
Windows
保護モードを有効にしても、追加の操作は必要ありません。
macOS
初めて保護モードを有効にする際は、メッセージが表示され、PitStopが設定を自動的に移行します。この処理中、Adobe Acrobatの再起動が必要になります。
また、サブスクリプションユーザーが保護モードを有効にする前にリソース同期を使用している場合は、自動的に表示されるダイアログに従い、既定の保存フォルダへのアクセス権を確認する必要があります。
なお、「標準」や「ローカル」などのデータベースとは別に追加で作成した PitStopデータベースについては、自動的には移行されません。
Adobe Acrobatが「非保護モード」での利用をサポートしている間は、従来のモードに戻すことも可能です。ただし、Adobe Acrobatは保護モードのまま使用することを推奨します。
特にmacOSでは(Windowsは影響を受けません)、非保護モードに戻すと、リソースが 「非保護モード用」と「保護モード用」の2つの保存場所に分かれてしまい、それぞれ対応するモードでしか参照できなくなる可能性があります。
フローティングライセンスでの保護モードの利用について
保護モードを有効にした環境でも、フローティングライセンスを使用することは可能です。ただし、セキュリティ上の制約により、Workgroup Managerは従来のようにファイルを共有できなくなります。
保護モードが無効の場合は、これまで通り利用できます。一方、保護モードを有効にした場合、ユーザー間でファイルを共有する方法はEnfocus Cloudの「リソース同期」機能のみとなります。
そのため、PitStop 24.07のリリースノートに記載されている手順に従ってEnfocus Cloudに接続してください。なお、リソース同期を利用するにはインターネット接続が必要です。
この移行に関する専用ガイドは、EnfocusのWebサイトでご確認いただけます。
重要
リリース直前に判明した技術的な問題により、現時点で保護モードを有効にしたフローティングライセンス環境では、リソース同期は利用できません。
ユーザー間でのデータ共有が必要な場合は、Adobe Acrobatをアップグレードせず、保護モードを無効のまま使用してください。この構成であれば、Workgroup Managerによるデータ共有を引き続き利用できます。
フローティングライセンスをご利用で、保護モードを有効にしたAdobe Acrobat環境においてリソース同期が完全に利用可能となりましたら、あらためてご案内いたします。
保護モード環境におけるPitStop ServerとPitStop Proの同期
Windowsでは、保護モードを有効にしても、ローカルのPitStop ProとPitStop Server、およびSwitch間で行うリソースの同期に影響はありません。
一方、macOSでは、保護モードを有効にすると、リソースを同期するために新しいデータベースを作成し、それを各アプリケーションから参照する必要があります。

Switchから新しいデータベースを参照するには、PitStop Serverエレメントの「プリフライトプロファイルの管理」または「アクションリストの管理」メニューを使用します。
また、PitStop ProとPitStop Serverの両方をサブスクリプション版でご利用の場合は、Enfocus Cloudのリソース同期を利用することもできます。
Quick Runのショートカットを永続化
PitStop 26.03で導入された自動並べ替えにより、Quick Runをお気に入りに登録すると自動的に割り当てられるショートカットが正しく機能しない問題が発生していました。
PitStop 26.07では、この問題を修正し、Quick Runのショートカットを永続化しました。これにより、お気に入りに登録されている限り、ショートカットは特定のQuick Runに関連付けられたままとなり、Quick Runの名前や並び順が変更されても影響を受けません。
以下の例では、Quick Runが追加され、ショートカットが設定されています。たとえば、「My Quick Run 3」にはショートカット番号「#4」が割り当てられており、Windowsでは「Windows + Shift + Alt + D」、macOSでは「Command + Shift + Option + D」のショートカットキーで実行できます。

「My Quick Run 2」をお気に入りの2番目の位置から削除してみます。

ご覧のとおり、「My Quick Run 3」はショートカット番号(#4)とショートカットキーの関連付けが維持されています。
最終実行日時で並び替えられる最近使用したプリセット
「最近」フォルダも並べ替えの影響を受け、プリセットが最終実行日時順に表示されなくなっていました。
この問題はPitStop 26.07で修正されました。「最近」フォルダには、直近で使用したプリセットが最大10件表示され、最も新しく実行したプリセットがリストの先頭に表示されます。
新しいデフォルトアクションリスト
一部、なし、または不足している場合にブリードを10mmに拡張します。
このアクションリストは、既存の塗り足しを置き換えることなく、塗り足しがない、または不足しているPDFの問題を解決します。
デザイナーが設定した既存の塗り足し(ブリードボックスまでのコンテンツ)は保持されます。塗り足しは既存のブリードボックスの外側にのみ生成され、合計10mmになるまで拡張されます。ただし、オブジェクトがブリードボックスまで達していない場合は、塗り足しを生成することはできません。
この機能は、仕上がり時に塗り足し領域の一部が見える可能性がある大判印刷用途で特に有効です。
このアクションリストは、用途に応じて自由に編集・カスタマイズできます。
PitStop ServerでTIFFファイル入力に対応
画像を入力ファイルとして使用
PitStop 25.11では、PDFに加えてPNGおよびJPEG形式のファイルを処理できるようになりました。PitStop 26.07では、これに加えてTIFF形式にも対応しました。
これにより、TIFFファイルをそのままPitStop Serverに送信できるようになります。TIFFファイルは自動的にPDFへ変換され、その後、プリフライトや修正などの各種処理が実行されます。
PitStop Server Switch AppでTIFFファイルを使用する
Switch AppでTIFFファイルを入力として使用する方法は、PNGやJPEGファイルの場合とほぼ同じです。まず、PitStop Serverに画像ファイルを入力として受け取るよう設定します。

PitStop Server CLIでTIFFファイルを使用する
PitStop Server CLIでTIFFファイルを入力として使用する場合も、PNGやJPEGファイルと同じ方法で利用できます。
/PitStopServerCLI \
-input file.tif \
-imageInput \
-imageInputResolution 72 \
-mutator file.eal \
-output file.pdf
このコマンドは、入力されたTIFFファイルからPDFファイルを生成します。なお、CLIでは必ず「アクション」の指定が必要なため、この例では変更処理用のアクションリスト(file.eal)を指定しています。
