フォント関連の用語
以下にフォント関連の用語をご紹介します。これらの用語の多くが、Suitcase Fusionのインターフェイスやドキュメントで使用されています。
フォント
フォントファミリー内の同じウェイトやスタイルを持つキャラクタの完全なセットのことです。Times New Roman ItalicやMyriad Pro Condensed Bold Italicはフォントですが、フェイスやタイプフェイスと呼ばれる場合もあります。
フォントファミリー
同時に開発されて、一緒に使用される可能性が高いフォントの集まりのことです。同じファミリー内のフォントは、それぞれウェイトやスタイルが異なりますが、全体的なデザインは同じです。フォントの検索と整理が簡単になるように、Suitcase Fusionはフォントをファミリーに分けて表示します。
ファミリー
フォントファミリーのことです。
フェイス
フォントのことです。アナログの時代には、フォント、フェイス、そしてファミリーの間にほとんど違いはありませんでした。一般的にはフォントがよく使われますが、フェイスの方が正しいと言われる場合もあります。
タイプフェイス
フォントのことです。
タイプフェイスファミリー
フォントファミリーのことです。
キャラクタ
フォントのコードポイントが割り当てられている単一の文字、句読点、数字、スペース、その他のオブジェクトや記号のことです。グリフとは区別してください。
グリフ
キャラクタの見た目のことです。例えば、大文字のAのような単一のキャラクタでも、異なるフォントには異なるグリフが存在します。テキストには使用しないようなキャラクタのグリフも存在します。また、ラテン語以外のいくつかの言語では、同じフォント内に単一のキャラクタの複数のグリフが存在する場合もあります。OpenTypeの欧文フォントには、例えば、大文字のA、スワッシュ字形の大文字のA、そしてスモールキャップスの大文字のAなどのように複数のグリフが単一のキャラクタに含まれている場合があります。
コードポイント
フォントに含まれる文字に割り当てられている番号のことです。7ビットのASCII文字では、コードポイントの範囲は0から127です。Unicodeには1,114,112のコードポイントが存在(16進数の0から10FFFFの範囲)しており、2019年5月にリリースされたUnicode 12.1では137,929の文字を識別できます。
ウェイト
同じフォントファミリーでのタイプフェイスごとの相対的なキャラクタの線の太さのことです。一般的にウェイトは、ライト、ボールド、ブラック、またはヘビーなどで指定されます。幅とは区別してください。
幅
同じフォントファミリーでのタイプフェイスごとの相対的なキャラクタの幅のことです。一般的に幅は、長体や平体などで指定されます。
フォントキャッシュ
各アプリケーションやOSが使用頻度の高いフォントのコピーを保存して、それらのフォントの読み込みを高速化するための領域のことです。フォントキャッシュの破損によって問題が発生する場合があるため、Mac版のSuitcase Fusionにはフォントキャッシュをクリアする機能があります。
システムフォント
OSの既定の場所にインストールされているフォントのことです。Font Vaultに保存されているフォントよりも低いレベルで、Suitcase Fusionはシステムフォントも管理できます。一般的に、OSの動作に必要なフォントはすべてシステムフォントに含まれます。
デザインドキュメント
高度なデザインソフトウェアで作成されたドキュメントのことです。特に、Suitcase Fusionのオートアクティベーションプラグインがサポートしているデザインアプリケーションで作成されたドキュメントのことを指します。
有効化
各アプリケーションでフォントを使用可能にすることです。Suitcase Fusionでは、フォントを永続的に有効化したり一時的に有効化することができます。また、一般的なデザインアプリケーションでオートアクティベーションプラグインを使用すれば、必要なフォントを自動的に有効化することもできます。オートアクティベーションと無効化も確認してください。
無効化
各アプリケーションでフォントを使用不可にすることです。Suitcase Fusionでは、フォントを手動で無効化したりプラグインで自動的に無効化することができます。一時的に有効化されていたフォントは、コンピュータからログアウトすると無効化されます。
一時的な有効化
システムを再起動するか意図的にフォントを無効化するまですべてのアプリケーションでフォントを使用可能な状態にすることです。
永続的な有効化
コンピュータを再起動しても意図的にフォントを無効化しない限りすべてのアプリケーションでフォントを使用可能な状態にすることです。
プラグイン
システムやアプリケーションに追加して機能を拡張するプログラムのことです。Suitcase Fusionには、一般的なデザインアプリケーションでドキュメントを開くとそこで使用されているフォントを自動的に有効化するというプラグインがあります。後述のFont Senseも確認してください。
オートアクティベーション
ドキュメントを開いた時に、各アプリケーションの専用プラグインが、そのドキュメントで使用されているフォントを自動的に有効化する機能のことです。Suitcase Fusionには、よく使われるデザインアプリケーション用のオートアクティベーションプラグインが含まれています。
Font Sense
Extensisが独自に開発したフォントを識別する技術のことです。Suitcase Fusionのオートアクティベーションプラグインが、ドキュメントで使用されているフォントを正確に有効化するために、Font Senseを使用します。
分類
デザインの種類でフォントをカテゴライズする方法のことです。主な分類としては、Serif、Sans serif、Script、そしてOrnamentalなどがあります。一般的なフォントファミリーにはSuitcase Fusionが自動的に分類を割り当てますが、手動で分類を追加したり変更することもできます。
属性
フォントの特徴を表すスタイルやタグなどの情報のことです。属性には、フォントごとにあらかじめ決められているものと、ユーザーが任意で決めるものがあります。
スタイル
同じフォントファミリー内で、あるフェイスを別のフェイスと区別する見た目上の違いのことです(ボールドやイタリックなど)。ウェブデザインなどにおける狭い意味でのスタイルは、ローマンやイタリックなどの違いだけを指しますが、より広い意味でのスタイルには、ウェイトの違いも含まれます。Suitcase Fusionはスタイルをフォントの属性として扱い、それによってフォントを検索したり、スマートセットを作成したり、またフォントのスタイル属性を変更することもできます。(Suitcase Fusionでフォントのスタイル属性を変更しても、フォントの形状や各アプリケーションのフォントメニューに表示される内容には影響ありません。)
キーワード
タグを確認してください。
タグ
フォントを説明したり、他のフォントに関連づけたり、検索ツールで見つけやすくするために、フォントに割り当てられる語句のことです。プロジェクト名や顧客名、所有者名などに限らず、フォントの説明としてよりふさわしいと思われる語句を自由に追加できます。
トラッキングドキュメントのタグは、ドキュメント自体のキーワードや他のメタデータから読み込まれます。これらのタグはSuitcase Fusionでは変更できません。
タグは、以前はキーワードと呼ばれていました。
開発元
フォントを開発して配布している会社のことです。Suitcase Fusionでは、フォントのコピーライトやVendor IDフィールドに記載されている会社名がフォントの開発元の属性として表示されます(フォントのデザイナーとは必ずしも一致しません)。例えば、Adobeからライセンスを購入したフォントは、Adobeがデザインしたフォントではなくても、開発元にはすべてAdobeと表示されます。
ライブラリ
Suitcase Fusionのメインのフォントの保存場所のことです。必要に応じて複数のライブラリを作成でき、各ライブラリをさらにセットで区分できます。
セット
Suitcase Fusionのライブラリをさらに区分けしたフォントの集まりのことです。
プレビュー
各フォントを適用したテキストのサンプルのことです。Suitcase Fusionのフォントパネルには全フォントのサンプルテキストが表示されます。
QuickFind
フォント名と属性によってフォントを検索するためのSuitcase Fusionのツールのことです。
QuickMatch
見た目が似ている別のフォントを探すためのSuitcase Fusionのツールのことです。
QuickType
入力した短い文章を選択したフォントで表示するためのSuitcase Fusionのプレビューモードの1つのことです。アルファベットのすべての文字を使用する文章などがあらかじめ用意されていますが、確認したい文字だけを入力してプレビューすることもできます。
ウォーターフォール
Suitcase Fusionで使用できるフォントのプレビュー形式のことです。ウォーターフォールプレビューでは、サンプルのテキストが3つの異なるサイズで表示されます。
フォントパネル
Suitcase FusionのAdobe Photoshop、Illustrator、およびInDesign用のプラグインの機能の一部のことです。フォントパネルを使用すると、Suitcase Fusionを起動せずに直接フォントを表示して有効化/無効化できます。
出力用フォントを収集
ドキュメントやプロジェクトで使用されているフォントをすべて集めることです。これによってSuitcase Fusionでフォントを書き出して、例えば、入稿データに添付して印刷業者に送ることができます。
Font Vault
Suitcase Fusionが実際にフォントファイルを保存するコンピュータ上の領域のことです。破損していない完全なフォントだけをこの領域に保存できます。
vault
Font Vaultを確認してください。
Type Core
Suitcase Fusionを起動していなくてもフォントを使用可能/使用不可にするバックグラウンドアプリケーションのことです。Suitcase Fusionと一緒にインストールされます。
Core
Type Coreを確認してください。