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Switch 2022 Fall リリースノート

アップグレードする前に

アップグレードインストール後、初めてSwitchを起動する際に、「Switchアプリケーションデータルート」をバックアップすることを強くお勧めします。「Switchアプリケーションデータルート」のバックアップに使用する「Enfocus ApplicationDataRoot Tool」は、アプリケーションフォルダにあります。

Adobe XMP SDK

このリリースでは、Adobe XMP SDKをバージョン2022.06に更新しました。

Webポータル

UXの改善

Webポータルで、ナビゲーションメニューのトップの項目を選択しても、右側のペインは選択した表示に切り替わりませんでした。特に「メッセージ」以外の、例えば「ボード」のような、サブメニューのある項目がこれに該当しました。このバージョンのSwitchでは、ナビゲーションメニューの動作を変更して、ナビゲーションメニューのトップの項目をクリックした時点で表示が変更されるようにしました。

ジョブボード

ラッシュジョブ(急ぎの仕事)

このリリースでは、Webポータルでジョブの優先度を変更して、そのジョブがSwitch内の他のジョブより先に処理されるようにすることができるようになりました。たとえば、もし急ぎのジョブがあって、かつ既にフロー内で待機中のジョブがたくさんある場合、急ぎのジョブをより速く処理できる可能性があります。また、もしジョブに何か問題があったとしても、他の処理を待つことなくすぐに再試行できるでしょう。

もし許可されたスロット数の関係でエレメントが既にビジー状態で、そのためにラッシュジョブがまだスケジューリングされていない場合、Switchは他のエレメントのジョブをスケジューリングします。それは、1つのエレメントのために処理全体が停止することを回避するためです。また、メモリが限られているなど、正当な理由による可能性もあるため、Switchはエレメントに設定されたスロットの最大数も無視しません。
もちろん、他の全てのジョブの処理も遅延させるため、Switchの管理者は、ジョブをラッシュジョブとして設定できるユーザーを指定できます。

ラッシュジョブ機能は、WebサービスAPIを介して使用することもできます。詳細については、Switch 2022 Fall Web Services APIドキュメントを参照してください。

ジョブボードでは、ジョブがラッシュジョブかどうかを確認したり、フィルタ/ソートを行うこともできます。

クライアントモジュール

送信ポイントの「説明を表示」でHTMLをサポート

送信ポイントの説明でHTMLを使用できるようになりました。
これにより、タグやハイパーリンクなどを含むハイレベルなカスタマイズを送信ポイントに追加できます。

HTMLは、Webポータルのクライアントモジュールで自動的に視覚化されます。

スクリプティング

Node.jsバージョン16のサポート

Switchでは、スクリプト作成者がNode.js LTS バージョン16.17.0.0で利用可能な最新の機能とバグ修正を利用できるようになりました。

Node.jsのAbortエントリポイント(getSecondsLeft()の代替)

スクリプトにAbortエントリポイントを含めることができるようになりました。これにより、スクリプト内で、例えば、ロックファイルの削除、一時ファイルのクリーンアップ、サードパーティーのプロセスの強制終了などを中止して正常に処理するタイミングを知ることができます。APIの説明は、Node.jsスクリプティングドキュメントに記載されています。

Node.jsのflowElement.failProcess()パラメータオプション

flowElement.failProcess()の”messageParam”パラメータがオプションになりました。特にテンプレートリテラルを使用する場合は常にパラメータが必要な訳ではないため、空のパラメータを追加すると、flowElement.log()のロジックと一致しませんでした。APIの説明は、Node.jsスクリプティングドキュメントに記載されています。

Node.jsでジョブ状況を取得/設定

Node.jsスクリプト内からジョブ状況を取得/設定できるようになりました。既存のスクリプトをNode.jsに変換しても、従来のフローで使用されていたのと同じ機能を維持できます。APIの説明は、Node.jsスクリプティングドキュメントに記載されています。

Node.jsでのXMPサポート

PDFファイルからXMP情報を抽出・照会して、ディスクに保存、あとで再度開くことができるようになりました。APIの説明は、Node.jsスクリプティングドキュメントに記載されています。

Node.jsのprocessLater

ジョブがあとで処理されるようにスケジューリングできるようになりました。jobArrivedは再度呼び出され、エレメントで設定された動的プロパティは再計算されます。APIの説明は、Node.jsスクリプティングドキュメントに記載されています。

Node.jsのsendToChannelとsubscribeToChannel

job.sendToChannelおよびflowElement::subscribeToChannelメソッドを使用すると、フロー内でエレメントを直接的に接続しなくても、ジョブを移動できます。送信側のエレメントと受信側のエレメントは、同じフローにも異なるフローにも配置できます。
最も典型的な使用例の1つは、複雑なフローを小さなフローに分割して、あるフローから別のフローにジョブを送信する必要がある場合です。他の使用例は、複数のフローで共通する処理を別のフローに抽出して、異なるフローで同じ処理を繰り返すことを回避する場合です。
各チャンネルにはフロー設計者またはスクリプト作成者によって独自のIDが設定されている必要があります。また、このIDは、ジョブが誤ったエレメント間で送受信されるのを防ぐために、Switch全体を通して一意である必要があります。受信側のエレメントがサブスクライブに成功すると、サブスクライブされたチャンネルに送信されるジョブは、そのjobArrivedエントリポイントを介して受信されます。つまり、両方のエレメントが直接的に接続されているような動作になります。
複数の送信側エレメントが同じチャンネルにジョブを送信することはできますが、複数の受信側エレメントが同時に同じチャンネルをサブスクライブすることや、送信側が同じジョブを複数のチャンネルに送信することはできません。APIの説明は、Node.jsスクリプティングドキュメントに記載されています。

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