Switch 2023 Fall リリースノート
アップグレード時のバックアップについて
アップグレード後、初めてSwitchを起動する前に「Switchアプリケーションデータルート」をバックアップすることを強くお勧めします。「Switchアプリケーションデータルート」のバックアップに使用する「ApplicationDataRootTool」は、アプリケーションフォルダ内にあります。
今回コンフィグレータに加えられた変更(appへの変換とEnfocus Appstoreからの提供)により、一度新バージョンで読み込まれたフローを旧バージョンでそのまま使用することはできなくなります。もしアップグレード後にSwitchをダウングレードしたい場合は、コンフィグレータを再設定するか、「Switchアプリケーションデータルート」のバックアップを復元する必要があります。

コンフィグレータがappとしてEnfocus Appstoreから提供されます
2016年にリリースされたEnfocus Appstoreは、サードパーティのソフトウェアとの統合や、特定のタスクやクエリの実行を可能にする様々なappを提供することによって、Switchに多くの新機能をもたらしてきました。appを使用することで、ユーザーはSwitchのコアソリューションの強力なネイティブ機能をさらに超えることができます。
Enfocus Appstoreのもう1つの利点は、app開発者がSwitchのリリースを待たずに新しいappをリリースしたり、既存のappを改修したりできることです。Switchのユーザーは、appの新バージョンが利用可能になるとSwitchで通知を受け取ることができます。appを特定のバージョンにアップグレードするかダウングレードするかを任意に決めることができ、選択されたバージョンがSwitchに自動的にインストールされます。
これまでコンフィグレータはEnfocus Appstoreには存在せず、顧客やソリューションパートナーに混乱を招いていました。また、コンフィグレータの新バージョンのリリースについてユーザーに通知するのは簡単ではなく、ユーザーがコンフィグレータをインストールするにはEnfocus Pack Managerを使用する必要がありました。
また、ソリューションパートナーは、コンフィグレータのメンテナンスや新機能の追加などを、バグフィックスも含めて自社のタイミングで行うことができませんでした。
そのため、Enfocusまたはソリューションパートナーが開発したコンフィグレータをEnfocus Appstoreに移行することにしました。今回のリリースでほとんどのコンフィグレータがEnfocus Appstoreに移行されます。これにより、Enfocusおよびソリューションパートナーは、Switchの次期バージョンを待たずにコンフィグレータapp(コンフィグレータのappバージョン)の変更や改善をより迅速かつ簡単に行うことができます。
現在利用可能な無償appと同様に、コンフィグレータappは通常のSwitchコアエンジンとコンフィグレータモジュールおよびそれらの有効な年間サポート契約(もしくはそれらに相当する製品)をお持ちのお客様に無償で提供されます。
なお、PitStop Serverのみをお持ちのお客様はSwitchを購入しない限りコンフィグレータappを使用することはできません。コンフィグレータappを使用したいお客様はソフトウェア・トゥーにご相談ください。
インストールについて
Switch 2023 Fallのインストールが完了すると、下の表で「対応」と記載されているコンフィグレータについては、フローデザイナーの起動後にEnfocus Appstoreから全て自動的にダウンロードおよびインストールされます。それにより、既存のコンフィグレータが同じバージョンのコンフィグレータappに全て置換されます。アップグレードの場合、置換後のコンフィグレータappのバージョンはSwitch 2022 Fallで使用されていたコンフィグレータと同じであり、新機能は追加されません。
Switch 2023 Fallへのアップグレード後に、フローエレメントペインの「アプリ」カテゴリーに新しいアプリが突然表示されるかもしれません。これは、SwitchがAppstoreに接続してインストール済みの全てのエレメントを置換するためです。コンフィグレータモジュールを持っていなくて非表示だったエレメントも置換の対象になります。

注意:コンフィグレータappをインストールするにはSwitchからEnfocus IDを使用してEnfocus Appstoreにサインインする必要があります。サインインしないとコンフィグレータおよびコンフィグレータappを使用できなくなります。

移行対象のコンフィグレータ
コンフィグレータがSwitchに登場してから15年以上経過していますが、この間にいくつかのコンフィグレータが廃止されたり、残念ながら一部のソリューションパートナーがサポート終了を決定しています。
下の表では、どのコンフィグレータが既に移行済みか、今後移行される予定か、またSwitch 2023 Fallのリリース時に使用できなくなるかを確認できます。
Onyx Switch Connectは有償appになる予定です。そのため、このappは自動的にはインストールされません。Enfocus Appstoreから手動で入手する必要があります。まずは体験デモ版をインストールして、全ての設定が完了したらappを購入することもできます。Enfocus Appstoreからappを入手すると、コンフィグレータのプロパティを維持した形で置換できます。
AccuZipとVIESUSはまだEnfocus Appstoreからは利用できませんが、どちらのソリューションパートナーもできるだけ早くコンフィグレータappをリリースできるように尽力しています。もしこれらのコンフィグレータを使用する場合は、Enfocus Appstoreから利用可能になってからSwitchをアップグレードすることをお勧めします。
ソリューションパートナー | コンフィグレータ名 | 状態 |
---|---|---|
AccuZip | AccuZip | 近日 |
Alwan Color Expertise | Alwan ColorHub | 対応 |
Apago | Apago PDFspy | 対応 |
Aproove | Aproove | 終了 |
axaio | axaio MadeToPrint InDesign Server | 対応 |
axaio | axaio MadeToPrint Illustrator | 対応 |
axaio | axaio MadeToPrint InDesign | 対応 |
axaio | axaio MadeToPrint QuarkXPress | 対応 |
Caldera | Caldera Nexio Collect | 対応 |
Caldera | Caldera Nexio Submit | 対応 |
callas software GmbH | callas pdfaPilot 3 | 終了 |
callas software GmbH | callas pdfToolbox Actions | 対応 |
callas software GmbH | callas pdfToolbox Compare | 対応 |
callas software GmbH | callas pdfToolbox ConvertColors | 対応 |
callas software GmbH | callas pdfToolbox Impose | 対応 |
callas software GmbH | callas pdfToolbox Profiles | 対応 |
CHILI Publish | CHILI Publisher | 終了 |
CHILI Publish | CHILI Publisher Online | 対応 |
ColorLogic | ColorLogic ProfileTagger | 終了 |
ColorLogic | ColorLogic ZePrA | 対応 |
Dynagram | inpo2 | 終了 |
EFI | EFI Fiery XF | 終了 |
Elpical | Elpical Claro | 終了 |
Elpical | Elpical Claro Premedia Server | 終了 |
Enfocus | Adobe Acrobat Professional | 対応 |
Enfocus | Adobe Acrobat Distiller | 対応 |
Enfocus | Adobe Illustrator | 対応 |
Enfocus | Adobe InDesign | 対応 |
Enfocus | Adobe InDesign Server | 対応 |
Enfocus | Adobe Photoshop | 対応 |
Enfocus | Apple Automator | 対応 |
Enfocus | CorelDRAW | 対応 |
Enfocus | Microsoft Excel(Windows) | 対応 |
Enfocus | Microsoft PowerPoint(Windows) | 対応 |
Enfocus | Microsoft Word(Mac) | 対応 |
Enfocus | Microsoft Word(Windows) | 対応 |
Enfocus | QuarkXPress | 終了 |
Enfocus | Saxonica Saxon | 対応 |
Enfocus | StuffIt Deluxe | 終了 |
GMG Color | GMG ColorServer | 対応 |
HP | HP SmartStream Production Center JDF Control | 対応 |
HP | HP SmartStream Designer VDP | 対応 |
HP | HP Digital Front End JDF Control | 対応 |
HP | HP PageWide Web Press JDF Control | 終了 |
HP | HP SmartStream Designer Ganging | 対応 |
HP | HP SmartStream Designer Imposition | 対応 |
ICS Color | ICS RD Report | 終了 |
ICS Color | ICS RD Submit | 終了 |
Imaging Solutions | VIESUS | 近日 |
Meadows Publishing Solutions | AccurioPro VDP | 終了 |
Meadows Publishing Solutions | DesignMerge Pro | 対応 |
Onyx Graphics | ONYX | 対応 |
Perfect Colours | ProofMaster | 終了 |
Quite Software | Quite Hot Imposing | 対応 |
RTI-RIPS | RTI Harlequin RIP-Kit | 終了 |
tilia | tilia Phoenix | 終了 |
Twixl media | Convert to Twixl Web Reader | 終了 |
Twixl media | Upload to Twixl Distribution Platform | 終了 |
Ultimate TechnoGraphics Inc. | Impostrip On Demand(legacy) | 終了 |
Ultimate TechnoGraphics Inc. | Ultimate Impostrip | 対応 |
WoodWing | WoodWing Enterprise Download | 対応 |
WoodWing | WoodWing Enterprise Upload | 対応 |
マニュアル
コンフィグレータがappとして提供されるため、コンフィグレータのコンテキストメニューにある「ドキュメント」オプションから機能説明を見ることができなくなりました。
その代わり、他のappと同様マニュアルやその他のリソースを含む独自のappページがあります。フローエレメントペインでコンフィグレータappを右クリックして「アプリの詳細」を選択すると、Enfocus Appstoreのappページに移動して、マニュアルやその他の詳細情報を確認できます。

アプリの手動割り当て

上の表でコンフィグレータが「終了」と記載されていないにも関わらず、何らかの理由でアップグレード時にコンフィグレータが自動的に置換されない場合は、Enfocus Appstoreでコンフィグレータappを手動でSwitchに割り当てることができます。
そうすると、コンフィグレータappによって古いコンフィグレータが自動的に置換されます。
旧バージョンのフローのインポート
旧バージョンのSwitchからコンフィグレータを使用したフローをインポートすることは可能ですが、旧バージョンのSwitchにコンフィグレータがインストールされており、現在のSwitchでコンフィグレータappが利用可能な場合に限られます。その場合、古いコンフィグレータは自動的に更新されます。
ただし、インポートされたフローに上の表で「終了」と記載されたコンフィグレータが含まれている場合、このフローをSwitch 2023 Fallで使用することはできません。
コンフィグレータappのアップグレードまたは
ダウングレード
コンフィグレータappがSwitchにインストールされると、My EnfocusのMy Switchページからそれをアップグレードまたはダウングレードできます。
My Switchページには現在Switchにインストールされているappの概要が表示され、利用可能な場合は特定のappを更新することもできます。appを更新するには「バージョンの変更」をクリックして使用したいバージョンを選択します。

デフォルトエレメントの利便性の向上
Switch 2022 Springのリリースで「デフォルトエレメントapp」が導入された際、それらはAppstoreサービスからライセンスを取得するように設定されていました。また、それらのライセンスには30日間の有効期間がありました。つまり、Switchは少なくとも月に1回はインターネットに接続してappのライセンスを更新する必要がありました。
これらの「デフォルトエレメントapp」はSwitchのコア機能であるため、Appstoreに接続できないSwitchでも使用できるべきだと判断して、全ての「デフォルトエレメントapp」の有効期間を30日間から10年間に変更しました。この10年間にSwitchがAppstoreに接続した場合、有効期限はそこから10年間延長されます。
Node.jsバージョン18のサポート
スクリプト作成者がNode.js LTSバージョン18.16.0で利用可能な最新機能とバグフィックスを利用できるようになりました。
OpenSSLが最新バージョンにアップグレード
Switchは現在OpenSSL 1.1.1を使用しており、この最新LTSバージョンに含まれる全てのバグ/セキュリティ修正と改善を利用します。
app動作環境
我々はapp開発者に最新のNPMパッケージを使用するように勧めてきました。これはNode.jsのアップグレードで問題が発生することを回避するためです。Mail with OAuth 2.0には既知の問題があるため、このappを使用中の場合はappのバージョンを5.0に変更してください。
リリースノートアーカイブ
- Switch 2024 Fall リリースノート
- Switch 2024 Spring リリースノート
- Switch 2023 Fall リリースノート
- Switch 2022 Fall リリースノート
- Switch 2022 Spring リリースノート
- Switch 2021 Fall リリースノート
- Switch 2021 Spring リリースノート
- Switch 2020 Fall リリースノート
- Switch 2020 Spring リリースノート
- Switch 2019 リリースノート
- Switch 2018 アップデート3 リリースノート
- Switch 2018 リリースノート
- Switch 2017 アップデート2 リリースノート
- Switch 2017 リリースノート
- Switch 13 アップデート1 リリースノート
- Switch 12 アップデート3 リリースノート
- Switch 12 アップデート2 リリースノート
- Switch 11 アップデート5 リリースノート
- Switch 11 アップデート4 リリースノート
- Switch 11 アップデート3 リリースノート
- Switch 10 リリースノート
- Switch 09 リリースノート